.infoドメインはSEOにおいて不利。
そのような説が6年以上前からあるようです。
実際にどうなのか、ネットでの議論を見ると評価は真っ二つに分かれています。
.infoは不利説
まず「不利」説の代表はこちら。
以上のように、.infoドメインが上位30位以内に入っているのは「クトゥルフ」と「ヴィクトル・エリセ」でそれぞれ1回だけという結果に終わりました。
一方で上位に関してはやはりローマ字.jpや属性.jp、.com、.netといったドメインが強いことがわかります。
そこそこのキーワードを対象に調査して、検索上位に出てくるinfoドメインがほとんどない。したがってinfoドメインはSEOで不利、という結論です。
.infoはSEOに無関係説
次に「不利ではない(有利不利には無関係)」説がこちら。
上記記事を明らかに意識して反論されています。
本当に不利になるのか?
なりません。
断言します。
(中略)
検索上位にある.infoドメインのサイトを数えて検証するかたもいらっしゃいますが、ドメインによって絶対数も違いますし、それこそサイトによって作りも全て違うので、これはまったく役に立ちません。
詳しくはリンク先を見ていただくとして、この方はinfoドメインがSEO上、不利になることは無いと断言されています。
私のinfoドメイン使用実例
ここからは私の個人的な実体験です。
まず先に結論から書きます。
「.infoドメインはSEOに超不利! Google様に嫌われるよ!!」
私はそういう結論に至りました。
その理由というか経緯を簡単にかいつまんで書きます。
infoのBANから復帰への道
- ある情報サイトを.infoドメインで運用する。
- 開設から数ヶ月間は意図したキーワードで検索上位(上位3位以内)に表示。検索流入がドカドカ来る。
- ある日突然、検索上位からパッタリ消える。そのころは何もサイトに変更をしてないし、ブラックハットSEOなども当然やってない。
- Google側の検索アルゴリズム・アップデートの影響による一時的なゆらぎかなと思って静観
- しかしそれから2年近く検索上位に戻ることはなく、7ページ目くらいをうろうろ。当然、検索からの流入はほぼゼロに。もう諦めてサイト放置。
- つい先日、「もしかしてinfoドメインのせいかも!?」と思いつく。
- 同じドメイン名が.comで空いてたので、取得してお引越し(.htaccessで301リダイレクトを指定)。同時にWebマスターツールにも登録して「Fetch as Google」を申請。
- 速攻(1~2日くらい?)で新ドメインがGoogleにインデックスされ、めでたく検索上位に復帰。
こんな感じです。
要するに上記経緯から推測されることをまとめると、
「.infoドメインだという理由だけで(半永久的な)ペナルティ食らった。でも.comに引っ越したらペナルティ解除された」
といったところでしょうか。
引っ越しても付きまとってくるinfoの呪い
さあこれでめでたしめでたし・・・となれば良かったのですが、なんと別の問題がまた発生しました。前述の.comドメインへの引越しから1週間ほど経ったある日のこと。
- またもや突然、新ドメイン(.comのほう)が検索上位から消える。
- infoドメインがやられた時と同じように、サイト内容には何も変更が無いのに、かなり後ろのページに飛ばされて検索流入がほぼゼロに。
- 数日悩んで待ってみるが変化なし。
- まだinfoの影響が残ってるのか・・・と考えた結果、.htaccessが問題なのでは?という結論に至る。
- infoドメインのほうに置いておいた.htaccessを削除してみる
- .comドメインのほうが検索上位に復活!
こういう流れです。
上記5番と6番との間は、1~2日程度だったと思います。どう考えても読みが的中していたとしか思えないタイミングです。つまり、
.htaccessによってリダイレクト=infoドメインのペナルティまで引き継ぐ
という仮説が成り立ちます。
301リダイレクトをするべきか否か
前述の仮説が正しいとするならば、htaccessを使って旧ドメインから新ドメインへの301リダイレクトを最初からしないほうがいいのか?という考えも出てきます。
しかしそれはおそらく良くないでしょう。なぜなら、新ドメインのコンテンツが旧ドメインの丸パクリだと判断されてしまう可能性が高いからです。
ですので、私のオススメ方法は、
- 旧ドメインから新ドメインへ、htaccessを使って301リダイレクトしておく
- 同時にWebマスターツールに新ドメインを登録しておく
- 数日後、Webマスターツールの「サイトへのリンク」をチェックし、「リンク数の最も多いリンク元」の項目内に旧ドメインが表示されていることを確認する(≒旧ドメインから新ドメインへの正当な引越し・コンテンツの引継ぎをGoogleが認識してくれた証拠)
- 上記確認後、旧ドメインに置いてあるhtaccessを消去し、旧ドメインの影響を完全根絶。
上記のやり方がオススメです。
結論:.infoドメインは使うな
たった一つの個人的な事例であり検証としては根拠が弱いことは確かです。
しかし
- 実際に起こったことである
- infoが怪しいと推測
- infoから離れる施策をしたら明らかに好転
上記理由から、infoドメインはSEO上かなり黒に近いと言っていいのではないでしょうか。
そもそも特別安いわけでもないし、infoドメインを積極的に使う理由が何もありません。
「短いドメイン名のほうが覚えてもらいやすいから」という理由で、ドメインの空きが多いマイナーなTLDを選択する人もいます。しかし、そんなインターネット黎明期のようなことは考える必要は無いでしょう。いまやみんな検索での来訪が圧倒的であり、URLを直打ちする人なんていないのですから。
素直にcomやnet、jpなど、検索エンジンからも人間からも信用されやすいドメインを使ったほうが余計なトラブルに巻き込まれずに済むと思います。
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