個人事業や小規模零細企業などを営んでいる場合、請求にまつわる業務は億劫なものです。
PDFをメールで送信すれば済むものを、いまだに毎月「紙で請求書を郵送してくれ」とかいう人も少なくない。
毎月毎月エクセルとかで請求書を作って、印刷して、封筒に入れて、切手を貼って、ポストに投函。
地味に手間がかかって面倒くさい。
本来の業務の時間を割いてまで、こういう事務作業に労力を取られるのはストレスが溜まりますよね。
さらに請求書を送った後も、実際に振り込まれるまでヤキモキ。
- 督促しないとなかなか振り込んでくれない。
- 初めての客は振り込まれるまで不安。
- そもそも請求書を作るだけでも面倒。
このような不安や不便を解消してくれるサービスがあることを最近知りました。
請求書と決済の代行サービス
たとえば、
無料の請求書・見積書・納品書の作成管理サービス Misoca(みそか)
などなど。
自分(請求する側)とお客さん(請求される側)の間に立ってくれるサービスです。
保証料を払う代わりに、代金回収を100%保証してくれると。
要するに保険屋さんというか、債権買取屋さんというか、まあ平たく言えばそんなイメージでしょうか。
この手の金融・決済関連サービスというのは、大手企業しか相手にしないものが従来は多かったように思います。しかも審査が超厳しいうえに手数料が高額とか。
しかし前述の二つのサービスは、個人事業者や零細企業でも利用できるようです。利用までのハードルが低く、利用料もわりと安いので、これは便利そうですね。
類似サービスと何が違うのか
「請求書 発行」などでググると似たようなサービスは他にもあります。
しかしそれらはいわゆる「従来型」とでもいいましょうか。
「まずは資料請求」とか「月額2万円から」とかダルい言葉が並んでいて、トップページを見た瞬間に閉じたくなります。
それに引き換え上記で紹介したPaidやMisocaなどは「現代型」と言ってよさそうな感じ。
サクッと「すぐに登録して使える」感じがいいですね。
サイトのデザインも非常にモダンでカッコイイです。
いまどき「資料請求」とか「お問い合わせ・お見積もりはこちら」とか言って、料金体系を隠してるようなダサいサービスはオワコンだと思いますね。
PayPal払いの高いハードルを代替する
特に個人的にはPaidのほうに強く興味を持っています。
私のような小規模事業者でも利用できるのであれば、PayPalやSpikeの代わりになりそうな気がしますね。
PayPalやSpikeはとても便利ですが、全てがWeb上で完結するスタイルは想像以上に抵抗が強いです。
中高年世代に限らず、若い人でもネットやテクノロジーについてこれない人や拒否反応を示す人はまだまだ多いですからね。
ITに疎い人に対して「PayPalで払ってください」というのは非常にハードルが高いです。PayPalについて一から説明することを想像するだけで気が滅入ります。
請求される相手にもメリットがある
PaidやMisocaを利用すると、請求する側のメリットだけでなく、請求される側にもメリットがあるようです。
請求される側のメリットとしては、掛け(後払い)が利用できる点です。
普通、小規模事業者どうしの取引ですと、お互い矛盾する希望があります。支払う側は少しでも遅く払いたいし、受け取る側は1日でも早く支払ってもらいたい。
このような矛盾した望みを解消してくれる仲介サービスとなりますので、請求する側としては、お客さんにメリットを説明して、こういうサービスを介して支払ってもらうことに同意してもらいやすいですね。
新しいサービスを利用してもらうのは抵抗感が強い人も多いので、掛け(後払い)のように支払う側にも強いメリットがあると導入促進しやすいですね。
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