Tile Mate スタンダードモデルを買ってみたレビュー

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Appleには有名なAirTagがありますが、あれのAndroid版とも言うべきTile Mateというスマートタグを購入しました。本記事を執筆時点ではAmazonの商品説明タイトルには「GPS」と書いてありますがこれは誤りで、GPS機能はありません。スマホのBluetoothの電波を使って、Tileタグを検出する仕組みです。

月額有料のプレミアム・プランもありますが、とりあえず無料で使えるプランだけで今回のレビューを書きます。

盗難や迷子の対策などには事実上使えない

同じくTileを使っているユーザのネットワークを活用して、このタグを検知できる…とのことですが、実験してみたところ、これはかなりの大都会かつTileユーザが大量にいる場所じゃないと実用的ではないですね。

Tileのスマホアプリにて、地域内でのTileを使っているユーザ(Tileメンバーと呼称される)の人数がわかる画面があるのですが、私の住んでいる地域(人口20万人くらい)で半径8kmの円の中にTileメンバーが1000人にも満たない、数百人しかいません。つまり探し物ネットワークとしては密度がスッカスカです。実際、家族にTileタグを持たせて外出させてみましたが、全く検知できませんでした。したがって、たとえば財布にTileタグを入れておいて、盗難された場合にリアルタイムで追跡する…という使い方はまず無理でしょう。Tileメンバーが探し物の近くにいる可能性がかなり低いので。

先述したようにGPSではなくBluetoothで位置を検知するタイプですので、検知能力がすごく低いです。仕様としては「Bluetooth接続距離75m」と謳っていますが、実際はBluetooth電波は非常に微弱であり、壁一つ挟んだだけで数mですら検知できなくなる場合もあるでしょう。75mなんてありえない数字です。遮るものが何もない砂漠ですら本当につながるのかどうか信じられない。

自分の身近でモノを見失った時に探す用途には使える

家の中とか車の中とか、出先のどこかなどで、自分の近くでうっかり何かをなくす・見失うということはよくあります。たとえば車のシートの隙間にスマホを落としたりとか。そういう時にはこのtileタグがあると便利です。

スマホからtileタグを探すことも出来るし、逆にtileタグからスマホを探すことも出来る。Bluetooth電波が届く、ごく狭い範囲内での探し物であればこれは便利です。すぐ近くにあるのに何かに埋もれちゃってなかなか見つからないことってよくありますからね。だから鍵(のキーホルダー)や財布などにこのtileタグをつけておくと、無いよりはあったほうが便利でしょう。

電池交換できないのがネック

このスタンダード版は電池交換が不可です。すなわち使い捨て。上記のような性能のショボさを考えると、1個2000円以上もするデバイスが使い捨てなのはちょっとコスパ悪すぎますね。電池寿命は3年間とのことですが、各種レビューなどを見ると個体差が大きく、使い始めて数か月で電池切れとなったケースもあるようです。それを考えると電池交換できるProタイプを購入するのが良いかもしれません。

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