今年は各社AIサービスがまさに日進月歩で進化していった1年でした。もう毎月毎月、何かしらの「変化を明らかに感じる」アップデートがどこかで発生しています。
特に最近ではGeminiが凄まじい進化を遂げ、知名度では絶対的な王者であるChatGPTも焦っているようです。
【参考リンク】
ChatGPT改良へ資源集中、アルトマン氏「非常事態」宣言と米報道(Bloomberg) – Yahoo!ニュース
Geminiが強すぎて「ChatGPTのテコ入れ」が決定したらしい | ギズモード・ジャパン
GeminiのNano Bananaが驚異的にスゴイ
私もGemini3(思考モード)の画像生成機能、Nano Banana 3 Proを試してみましたが、これは本当にすごいです。適当に落書きした絵をアップロードして、あとは言葉のプロンプトで指示すると実写のような3DCGにしてくれたりします。しかも数十秒と速度も速い。私はGeminiに課金していない無料ユーザなので1日の生成数に上限がありますが、それでも使わせてもらえるだけありがたい。
Geminiの以前のバージョン(今でも使える・高速モード)で生成される画像とは雲泥の差です。以前のものは「いかにも洋物臭い、外国実写風のサイバーな画像」ばかりでした、今回のは日本人でも違和感のないクオリティの高い画像生成となっています。もちろんプロンプトの指示の仕方次第で大きく変化しますので、プロンプトを工夫する必要があるのは今も変わりません。
ちなみに当記事の見出し画像もGemini3に生成してもらいました。指示が曖昧だったのでちょっと洋モノ風味・サイバー風味が残ってしまっていますが、10秒でこれが用意できると思うと楽です。フリー素材サイトで探す時間と労力がなくなります。
ただ一つ懸念点があり、生成された画像の右下には必ずウォーターマークが入ります。薄い白のひし形のマークです。Geminiで生成したよ、という印なわけですが、これがどういう意味を持つのか。法的・規約的にどうなのか、画像をトリミングしたい(ウォーターマークが消えてしまう)場合はどうしたらいいのか、ググってみても情報が錯綜していてよく分かりません。なので、Nano Bananaで作成した画像を商用利用したりするにはまだいろいろ問題がありそうです。
最もすごい進化ポイント:日本語の文字が正しく描画される
Geminiの画像生成で最もすごいというか驚いた点は、「日本語が文字化けせずに正しく入る」ということです。ChatGPTの画像生成はいまだに日本語が変なフォント(中華フォントですらない、存在しない文字)になったりしてしまうことが多々発生します。しかし現時点のGeminiはそれがないようで、今のところ私が生成した画像に入っている日本語はどれも正しく、崩れたり文字化けしたりせずに描画されています。これには感動しました。
ChatGPTにはやや疑問を感じる
現在のバージョンはGPT-5.1ですが、やや疑問を感じる場面が増えた気がします。前述したような画像生成における問題点、日本語の文字が崩れて描画されることと、イラスト風にすると「ChatCPT臭い絵」ばかりになってしまうこと。
そして会話でのチャットやり取りでも、いわゆるハレーションが全然治っていない。それどころか悪化しているのでは、とさえ思います。平気で大嘘や間違いを盛り込んできます。一見すると論理的で整合性のあることをもっともらしく並べてくれるので正しいことを言っているように見えます。しかし、よく見てみると、自分が前提として出したはずの条件をまるまる無視していたり。それを指摘すると「その通りです! 素晴らしい着目点です!」などとおだてて誤魔化そうとしたり。あくまでも世間の一般論にこだわるきらいがあり、こちらのパーソナルな質問や相談に寄り添っていると見せかけて実は一般論を述べているだけ、という側面が目立ちます。分かりやすく言うと、こちらの言ったこと(の一部、だけど重要な部分)を無視しちゃう癖があるというか。
ところで私はChatGPTの月20ドルの有料プランに登録しています。しかし、このハレーション多発が気になったのでいったん解約しようかなと思って操作を進めたら、「3か月間、半額で使えます」というオファーが表示されました。外資系企業のネットサービスでよく見る、引き止め工作ですね。これは前払いの形で、半額に割引きされた三か月分の料金を払え、というものです。本来60ドルが、半額の30ドルになる。さらに現在契約している分の残り日割り分が差し引かれて、実質20数ドルを払えばいいよ、と。悩みましたが、とりあえずそのオファーを受け入れました。この三か月の間に解約すれば残額は精算して返してもらえるらしい(ネット情報なので公式サイトで確認したわけではありません)ので。
Claudeは制限が厳しい
ClaudeもProプランを契約しておりまして、以前からWebサービス開発などのプログラミング用途で使っています。しかし、Proプランではすぐに利用量の上限に達してしまい、すぐにサービスを止められてしまうのがキツイです。いったん上限に達したら数時間待たないと解除されないので、辛い。
一つのチャットが長くなるとすぐにリミットに達しやすいのもClaudeの特徴。ChatGPTだとかなり長くなっても大丈夫です。
なんでもかんでもすぐにプロジェクト全体を読み込もうとするとか、やたらドキュメントを作ろうとするとかで無駄にトークンを消費しているらしいので、その辺を節約するハック術を磨く必要がありそうです。
【参考リンク】
Claude Codeでトークン使用量を削減するアプローチ
Claude Code SkillsでMCPのトークン消費を削減する | DevelopersIO
Claude Codeのトークン消費を節約する
コンテキストを失わずに Claude Code でトークンを節約する方法 (完全なワークフロー + プロンプト) : r/ClaudeAI
「【完全ガイド】”長時間のチャットは使用制限に早く達してしまいます”問題を解決!Claudeを最大限活用するトークン節約術」 |じょー先生|在宅×AI副業サポート
Claudeのトークン数とは?確認方法から節約のコツまで完全ガイド | AI相談ラボ
[公式サイト]Claude の Pro プランの使用について
私が使用しているのはClaude Codeではなくclaude.ai(Web版・デスクトップ版)ですが、トークン節約術の基本は同じだと思います。
AI進化はまだ途上
今後も各社の切磋琢磨によるAIの進化が楽しみです。ブームとかそういうレベルではありません。今まさに人類史に残る革命が進行しています。

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