Lightroom6の情勢が一向に見えてこないので、最近ついにLightroom5を買ってしまいました。
よく考えたら、もしもLightroom6がオンライン版のみの発売になった場合、ソフトを使用する限り半永久的に月額課金を取られることになります。それは嫌なので、今のうちにパッケージ版を買っておいたほうが得策だろうと思い購入しました。
新規カタログを作成して34,000枚を読み込んだ結果
さて機能が多すぎてとっつきにくいLightroomなので、まだ全然使い方がわかりません。
とりあえずカタログを作って、およそ34,000枚の写真を取り込んでみました。
ちなみに私の環境は、
- デスクトップ・パソコン
- システムドライブにSSD
- データドライブは内蔵HDD
- Lightroomソフト本体のインストールはSSD
- 写真データを置くのは内蔵HDD(バックアップは外付けHDD)
- LightroomのカタログはSSDに置く
このような構成です。
35,000枚の写真を取り込んでちょっと閲覧など操作した結果、カタログのサイズは1GBをちょっと超えた感じ。
もっと詳しく書くと、「.lrcat」ファイルが327MB、「Previews.lrdata」フォルダが800MBくらい。
Lightroomでいろいろ写真を見ていったりするたびに、「Previews.lrdata」フォルダのサイズがどんどんでかくなっていることに気づきました。
たぶん新しい(Lightroom上で閲覧するのが初めての)写真を表示するたびに順次プレビュー画像を作成してキャッシュしていっているのでしょう。
1GBなら気にするほどではないですが、今後も使っていくうちに際限なく肥大化していくのだとしたら、SSDに置いておくのはちょっとなぁ、と。
カタログ置き場としてSSDは本当にHDDに勝るのか?
そもそもカタログ・ファイルをSSDに置くことのメリットや速度アップはどれくらいあるのか?
そこでちょっとググってみました。
「Lightroom SSD HDD 比較」で検索して見つかった目ぼしいページから引用していきます。
カタログ保存用ドライブ
出来ればSSDなどの超高速ドライブで運用するのがいい
(中略)
小さなデータを頻繁にやりとりするカタログの保存先はSSDが最適
こちらのサイトでは「カタログ置き場はSSDがいい」と断言されています。しかし速度比較などの具体的な実測値や体感で使用感比較などは掲載されていません(CrystalDiskMarkによるSSDとHDDの速度比較の画像はあるが、これはLightroomのカタログ動作比較とは直接関係ない)。
たしかにSSDはほとんどの用途において一般的にはHDDよりも速いのは確かです。
しかしLightroomのカタログ置き場について考える場合、やはり両者の実際の差がどれくらいあるのか具体的に知りたいところです。
次に見つけたページがこちら。
Lightroom のカタログは,大体の体感では2万枚越えると反応がすごく悪くなります
スクロールに表示更新が付いてこず,プチフリーズ状態(おおげさか)になったり
(中略)
Lightroom のプレビューファイル・フォルダの構造は非常に複雑で(中略)サイズの小さなファイルが大量に生成しています.つまり,プレビューの際に膨大なランダムアクセスが発生する
(中略)
それならばランダムアクセスの速いSSDドライブにカタログを置けば反応が良くなるのでは?
Photoshop Lightroom – https://mak-kawa.my.coocan.jp/
これは2011年にLightroom3を使っての検証記事です。最新の「バージョン5」での検証ではないのでご注意ください。
内容としては非常に説得力のある論理です。
SSDの本領を発揮させる使い方ですからね。
たしかにカタログのフォルダは構造が複雑で数も多くなります。
私の環境の場合、およそ34,000枚の写真を読み込んで数時間だけ使った状態(数百枚を単に閲覧した程度)で、「Previews.lrdata」フォルダ内のフォルダ数はなんと「26,466」にもなっていました。これではHDDでは相当キツイ動作になるであろうことは容易に想像がつきます。
上記サイトの方はSSDにカタログを置いた結果として次のように述べられています。
大正解でした.スクロールにほとんど遅延がなく,素晴らしく快適です.カタログ中の写真総数は10万枚越えてますが,カタログファイルは全部で40GB越えたくらい
Photoshop Lightroom – https://mak-kawa.my.coocan.jp/
やはりカタログはSSDに置いたほうが良さそうです。
かなり詳細な実験記録があった
Adobe公式のLightroomヘルプページで紹介されていた、
「Will an SSD Improve Adobe Lightroom Performance? | Computer Darkroom」
というサイトの記事ではLightroomでSSDとHDDを使った場合にどのような変化があるかを実験していました。
英語の記事なので全てを詳細に読み込んではいませんが、ざっと読んだところ結論は次の通り。
総合的に言って、HDDよりもSSDのほうがOSの起動から何から含めて快適になる。
だけどLightroomでのSSD使用に関して言えば、「魔法の弾丸」って呼べるほど劇的な違いが出るわけでもないよ。【出典】Will an SSD Improve Adobe Lightroom Performance? | Computer Darkroom を筆者(terahit.com管理人)が要約・日本語翻訳して引用
私の結論:LightroomのカタログはSSDに保存したほうが無難
カタログのサイズは、プレビュー・ファイルをどのように生成するのかで大きく変わってくるでしょう。最新のLightroom5では「最小・標準・1:1」など複数選べますので。
しかしそれでも、たとえば上記で引用した方のように「写真10万枚越えでも40GB」程度だということなので、十分にSSDに置いておけるサイズですね。
最近はSSDも驚くほど安くなってきています。どうせなら128GB程度のSSDを1台、システムドライブSSDとは別にLightroomカタログ専用SSDとして搭載してもいいくらいだと私は思います。
現在すでにシステムドライブにSSDを採用していて容量に空きがあればそこにカタログを保存をおすすめします。SSDをまだ導入していない方はわずか数千円の投資で驚異的なパフォーマンスを得られるので一秒でも早くSSD購入を推奨します。なんならLightroomを使うかどうかに関係なく、SSD導入によってあらゆるパソコンの動作がHDDとは比較にならないほど快適でストレスがなくなりますよ。
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