SwitchBotの防犯カメラ(屋内&屋外)を導入、感想やメリット・デメリットなど初発のレビュー

カメラ

以前からSwitchBotシリーズの製品をいくつか使っておりまして、今回カメラも導入してみました。屋内用のSwitchBot見守りカメラ3MPと屋外用のSwitchBot防犯カメラ1080Pの2台を購入して設置。

SwitchBot見守りカメラ3MPのレビュー

まず屋内用のSwitchBot見守りカメラ3MPについてレビューします。これは「3MP Plus」と銘打たれたバージョンもあるのですが、とりあえずベーシックな無印の3MPを購入してみました。

フレームレートが低い

画質(解像度)は良好ですが、やや遅延とフレームレートの低さが気になります。これ10fpsも無いくらいなのかな? だいぶカクカクしてます。たとえば子供などが素早く走って移動すると、子供の位置が飛び飛びにワープして映ります。防犯カメラとしてはもうちょっとフレームレートが高くないと困りますね。30fpsは欲しい。たまにfps上がった感じでスムースになったりもするんですが、不安定に途切れ途切れになったりfps下がった感じになったりします。wifiルータの目の前に設置してるので、通信速度には問題ありませんので、カメラ側の仕様の問題だと思われます。

暗視は良好

暗くなると自動で暗視モード(赤外線カメラ?)に入り、こちらの性能もなかなかのものです。照明のリモコンの光(人間の目では見えない光線)が、このカメラの暗視モードでは映ってました。

レンズ可動範囲は偏りあり

レンズを360度水平方向にぐるっと動かせるのは便利です。しかし垂直方向は、下方向への可動域が狭く、上方向は広いです。すなわち、このカメラの平らな面を下にしてドンと置く設置方法よりも、逆さまにして、天井などに取り付ける設置方法を想定して設計されていると推測されます。

なぜかグローバルIPアドレスがカメラに割り当てられてる

疑問なのはIPアドレス。ルータのDHCPリースによってローカルIPが割り当てられるのかと思いきや、このカメラのIPアドレスはグローバルIPアドレスになってます。プロバイダからうちのルータに割り当てられているIPv4のIPアドレスです。パソコンなどで「確認くん」などにアクセスした時に自分のIPアドレスとして表示されるアレです。アレがこのSwitchBot見守りカメラ3MPに割り当てられてます。なぜだろう? なんか、ちょっと気持ち悪い感じがします。あと、ルータがDHCPで割り当てたローカルアドレスでないため、ルータ側の管理画面でこのカメラを管理することが出来ないのも不便だし不満。

双方向通話は実用的でない

それから双方向会話についても使い勝手に問題あり。

これはスマホアプリ側のマイクボタンを押している間だけ話せるのですが、いわゆるトランシーバーと同じ形式。こっちがマイクONにしている間は向こうはマイクOFFになります。つまり、両者が同時に話すことは不可能です。そして音声の大きな遅延(数秒以上)もあるので、会話がうまく行かずにお互いイライラします。円滑なコミュニケーションは取れません。電話のように話すことはできません。しかもスマホアプリのほうのマイクボタンが小さく押しづらい上に「話す間は押しっ放し」にしないといけないため、使い勝手が悪い。

また、通話をしているとアプリが不安定になって落ちることもしばしばあります。

プライバシーモードはちょっと怪しい動作

プライバシーモードをONにするとカメラが下方向に回転して台の内部に納まり、物理的にレンズが見えなくなります。したがって間違いなく撮影OFFになってますよ、ということが視覚的に分かる造りになっています。これは素晴らしい。

しかし、プライバシーモードをONにしている状態でも、見守りカメラ3MP本体を触るとかなり温かい。カメラをOFFにしているのに、なぜこんなに熱くなってるの?という疑問。もちろん通信のためにwi-fi接続しているのでその分の熱発生はあるだろうけど、それだけでこの温度になるのは納得がいかない。カメラはOFFでも音声は常に(勝手に)収集されてどこかに送られているのでは?という疑念を抱かせるには十分なほど熱くなっているのは確かです。

SwitchBot防犯カメラ1080Pのレビュー

次に屋外用のSwitchBot防犯カメラ1080Pです。こちらもより高解像度の3MP版がリリースされていますが、とりあえず1080P版を買ってみました。

充電は意外と長持ちしそう

ソーラーパネル給電もありますが、とりあえず充電のみでどれくらい使えるか試しております。充電満タンまでにかかる時間は最大10時間くらいかかるので長いのですが、いったん満充電になればだいぶ長く保つようです。1日に何回か動体検出からの自動撮影などがあっても、1~2週間は軽く充電がもちそうに思えます。

外壁などに穴を開けずに設置可能なのは◎

接着シールで土台となるプラスチック・プレートを外壁やガラスなどに貼りつけ、その土台プレートにカメラをはめこむための枠となる台座(花形フードみたいな形のプラスチック)を取り付け、その台座に丸いカメラをはめこむ感じが基本です。軽く小さい(台座付きの重量464g、台座無しのカメラ本体は320g)ので、設置方法の自由度は高そう。

また、カメラ本体にはネジ穴(1/4インチネジ)も用意されているため、私はこのネジ穴を利用してゴリラポッドを装着し、ベランダの手すりに巻き付けて固定しています。こうするとのちのち自由に設置位置を動かせるので便利かなと。この方法だと先述の花形フードのような部品は使わないのでカメラ本体が完全むき出しになります。私が設置したのは屋根がない露出部分なので雨風に当たりまくり直射日光も当たりまくりの酷な環境で、どれくらい耐えられるか実験中です。

音声は低品質

マイクがついているので音声もモニタリングや記録ができますが、かなり強めのデータ圧縮がかかっているようで、ビットレート低めな音です。シュワシュワキュラキュラとした、宇宙人が話してるみたいなメタリックな音になってしまいます。MP3の低ビットレートな音、と言えばイメージしやすいでしょうか。風切り音や環境ノイズなども盛大に拾うため、音声収拾はオマケ程度と考えましょう。

また、こちら(モニターしているスマホ側)から話す場合にはアプリ画面内の電話の受話器の形のアイコンを押すことで話すことが出来ます。カメラ本体にスピーカーがついているので、こちらの話した声がカメラから発せられます。これは屋内用カメラのように「押しっ放し」にするのではなく、1回タップするとずっと「話すモード」になります。OFFにしたい時はそのボタンをもう一度押すとオフになる。なぜ屋内カメラと屋外カメラでこのようにマイクON・OFFの仕様が違うのか、謎です。

動体検出はタイムラグがあり、決定的な瞬間を撮れない危険性が

バッテリー駆動なので常時録画は現実的に無理であり、動体検出機能を使って、動くものがあったときだけ撮影してもらう使い方が基本となります。検知センサーに対して横の動きは検知しやすいが、縦の動き(センサーに対して向かって来たり、逆にセンサーからまっすぐ離れて行ったり)は検知しづらいようです。

また、センサーが動体を検知してからカメラが起動して撮影するまでタイムラグが数秒あるので、肝心の被写体が撮影範囲からすでに去っていることもしばしば。このタイムラグの遅さは、防犯用途としてはちょっと致命的かもしれません。なるべくバッテリーを節約するためにも仕方ないことだとは思いますが、これはソーラーパネル給電を導入すれば解消されるのでしょうか? 今後実験してみたいと思っています。

検知エリア設定は四角形のみなので不便

動体検出をするエリアを設定できるのですが、四角形しか選べません。これはけっこう不便です。現実の庭などでは動体検出したい範囲が四角形にぴったり納まるわけがないので、任意の形(複数ポイントを選ぶ)の多角形でエリア指定できるようにして欲しかったですね。多角形が無理なら、せめて台形は欲しい。今後のファームアップでの改善を望みます。

スマホへの通知は便利だが不安定

それと、撮影したことをスマホに通知してくれるのはありがたいのですが、これがまた不安定。ほぼリアルタイムで通知してくれることもあれば、数時間後になることもあったり。そもそも通知が来なかったり。あるいは自分がSwitchBotのスマホアプリを起動したときにその弾み?で通知が来たり。不安定です。即時性や確実性は期待できません。

やはりフレームレートが低いのが困る

屋内カメラでも書きましたが、この屋外用カメラもやはりフレームレートが低い。したがって、カクカク・飛び飛びの映像となります。起動のタイムラグとも相まって、素早く動くものを撮影するのはかなり難しいです。被写体がカメラの撮影範囲内でウロウロしてくれるなら大丈夫ですが、スーッと素早く通過されてしまうと撮れないことが多いようです。

解像度を1080Pから3MPに上げるよりも、フレームレートを向上させるほうが重要なのでは?とも思います。解像度が低すぎても困りますが、1080Pあればとりあえず足りてると思います。それ以上の解像度向上よりもまずフレームレート向上のほうが優先度高いのでは? 特に防犯用途では。犯罪者がわざわざゆっくり動いてくれるとは思えないので。

こちらのIPアドレスはなぜかローカルアドレス

屋内用カメラはグローバルIPアドレスになってましたが、こちらの屋外カメラはルータからリースされたローカルIPアドレス(プライベートIPアドレス)になってました。「192.168.~~~」ってヤツです。どういう理由でこのような分け方になっているのか? 仕様が統一されてないのが困りますね。

今度も引き続きしばらく使ってみて、随時気づいたことをアップデート記述していきます。

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