マウスコンピューターでこれまで何度もデスクトップPCやノートPCを購入してきました。
今回、新たにmouse A5-A5A01SR-Aというノートパソコンを購入しましたので初発のレビューを記録しておきます。ちなみに型番が全く同じでも、スペックやオプション(officeの有無など)が異なるものが公式サイト上に複数存在していてややこしいので、ご注意ください。
スペック・性能
私が今回購入したものはAMD Ryzen 5 7430U、メモリ16GB、NVMe SSD 500GB、15.6型液晶というスタンダードなスペックです。これで約9万円。普通の事務作業やブラウジング(ネット閲覧)などにはもはや十分すぎるほどハイスペックです。
SSDも一昔前のSATA接続ではなくNVMe接続ですので、爆速です。電源ボタンを押してから起動してデスクトップ画面が表示されるまでが本当に速い。10秒くらい?
性能については、一般的な用途であれば何の心配もいりません。
液晶
液晶画面については15.6インチ・FHD(1920×1080)・ノングレアなので、まずまず見やすいです。ただ、Chromeでブラウジングしていて思ったのが、妙にテキスト文字が大きいな?と感じたこと。つまり一画面に表示される情報量が少ないなと感じたのです。
もちろん拡大倍率は100%のままです。Chromeの設定で「デザイン→フォントのサイズ」をいじれるのですが、これを「中(推奨)」から「小」に変えても何も変わりません。なぜ???
キーボード
キーボードについては癖が強めです、私はマウスの13.3インチのノートパソコンも持っていますが、それと比べると、エンターキーや矢印キー(上下左右)がかなり小さくなっています。特に矢印キーは豆粒のように小さい物が使われているので、誤って操作してしまう事故が起きそう。ここは大きなマイナスポイントです。
13.3インチよりも大きな15.6インチなのに、なぜそれらのキーが小さくなってしまうのかというと、キーボード右側にテンキーが存在するからです。このテンキーを詰め込むために、メイン部分のキーたちが小さくぎゅうぎゅうに押し込められてしまった。これは本末転倒であり、良くないと思います。テンキー要らないので、メインキーボード部分のみでゆったり設計して欲しいと思うところ。
また、キーの押し心地とか、ストロークの距離とか、その辺はなんかイマイチです。これも以前から持っている13.3インチのペチペチしたキーボードのほうが個人的には好みです。買ったばかりなので慣れの問題もあるかもしれませんが、ネット上のタイピングゲームでの得点も以前から使っていた13.3インチPCのキーボードでやったほうが高得点が出しやすかったです。(※もちろん、デスクトップPCにつないだ東プレ・キーボードだともっといい得点が出せました)
携帯性・バッテリー持続性
重さ1.62kgは持ち運びには向きません。バッテリーも最長4時間しか持たないので、据え置きで電源ケーブルを接続する前提で使うしかないでしょう。
USB-CケーブルによるPD給電にも対応していますが、ノートパソコンに給電できるモバイルバッテリーとなると大きく重くなってしまいます。USB-Cケーブルも必ずPD対応のものを買わないといけないので、持っていない人も多いでしょう。
というわけで、あまりモバイル性を期待しないほうが良さそう。
剛性感
剛性感はペライです。プラスチッキーで、片手で一辺を持つと「たわむ」ような感じがします。なにしろ、最初に箱を開梱して取り出すためにボディを持ったら「ミシッ!」という音がしましたから。一瞬ヒヤっとしました。
「え? 何? 持っただけで何か壊した!?」と思って焦ったのですが、取り出してみて、そのプラスチッキーでペラい感じを見て、あーなるほどと納得しました。要するに剛性感が低いのです。表面の見た目はアルミっぽく見えるシルバーですが、素材は樹脂なんでしょうね。
総評
個人的な嗜好で言うと、総合的にはこれまで使ってきた13.3型のほうが好みかなぁ、とちょっと後悔しています。現在では13.3型はラインナップされておらず14型が代替のようなので、14型にしとけば良かったかな。15.6型は「小さくもないし大きくもない、中途半端なデカさ」という感じがします。これは良い意味での中庸ではなく、悪い意味で「どっちつかず」という感じです。しかも、デカいくせにバッテリーも最長4時間しか持たないし。キーボードはテンキーがあるせいで矢印キーなどが極小だし。なんか全てが中途半端な気がします。これを「スタンダード」と呼んではいけない気がします。
ただ、まあ「普通の人が普通のパソコンを買いたい」という要望にはピッタリのお得なパソコンかもしれません。特にこだわりがなければ、可もなく不可もないパソコンです。しかも国産です。国内工場で製造されています。サポート体制も充実しています(私は自分で解決したほうが早いのでサポートは必要ありませんが、一般的にはサポート体制が充実している方が喜ばれるでしょう)。3年保証も無償で付帯されています。
値段に関しては「国産にしてはこのスペックで9万円はだいぶ安いほう」という評価になります。純粋な安さだけを求めれば、似たようなスペックでさらに3~4万円くらい安い製品は世界中にたくさんあります。有名なところだと、DELL、HPなど。
しかし、国産であるという点は、製造やアフターサポートの面で強い安心感があります。特に初期不良品などに当たった場合の面倒臭さがレベチです。外国企業ですと、まずサポートとのやり取りだけで苦労したり(カタコトの日本語だったり、問い合わせ方法が複雑だったり、レスポンスが悪かったり等)、不良品を交換してもらうにも非常に煩雑な手続きや労力が必要だったり。
そういった部分を懸念されるのであれば、マウスコンピュータはかなりベターな選択肢だと個人的には考えています。
もちろん、DELLなどの世界最安値級の製品を買って特に不具合もなく使えれば、それが一番「コスパが良い」とは言えます。私はDELLの16インチノートパソコンなども購入したことがあり、それは安くて品質もよく、満足できる製品でした。しかし、万が一、初期不良などの「ハズレ」だった時の後悔を懸念するのであれば、よりやりとりがしやすい国産メーカー品を買っておくのがよいでしょう。日本企業を応援するという意味でも、マウスコンピューターはおすすめです。
補足・Windows11の問題点など
OSであるWindows11の話。これはマウスコンピューターには関係ないので補足として書きます。Windows11は以前から不評であった、初期セットアップ時にMicrosoftアカウントを求められると仕様が年々厳しくなっています。以前はそれらをスキップしてローカルアカウントでセットアップする裏ワザがあったのですが、年々抜け道がふさがれてきているようです。
いろいろ画策するのは面倒なので、ここはもう諦めてとりあえずMicrosoftアカウントを入力してしまうほうが早いという結論に今は達しました。Microsoftアカウントをお持ちでない場合は新たに作成してください。Microsoftアカウントを作るのに使うメールアドレスはなんでもいいので、Gmailでも使うと便利でしょう。Windowsはバージョンが上がるために「いらんこと」ばかり増やして快適性を損なってきているので、そろそろLinux系のOSをメインにしようかと考えています。
なお、「データ引っ越し・引継ぎ機能」でつまづいたので備忘録として記録しておきます。初期セットアップ時にまずWi-fiをつかむ選択をします。私は今回買ったノートパソコンがWi-fi 6Eに対応しているということで、ルータの6GHzの電波を使うことにしました。
さらにセットアップを進めていった後の画面で、「以前のパソコンからデータや設定を引き継ぐ」みたいな画面が出てきます。Windowsバックアップという機能に関連したもののようです。ここでは、以前の古いパソコンからデータなどを引っ越しできるのですが、必須要件として「同じネットワークに接続している」ことが条件になります。
ところが私が以前から持っていた13.3インチのノートパソコンのほうは、Wi-fi規格が古いため5GHzのSSIDを掴んでいます。ところが今回新しくかったほうは、前述したとおりに6GHzのSSIDを掴む設定をした。違う周波数のSSIDだと、「同じネットワーク」だとはみなされないようで、このデータ引っ越し画面において、古いパソコンを検出できませんでした。
仕方ないのでこの引っ越し機能をキャンセルしようとしたところ、「このデータお引っ越し機能は初期セットアップ時にしか出来ないぞ」という脅し文句が表示されました。セットアップ完了後に改めて違うSSIDを掴んで引っ越し作業すればいいや~、というのは出来ないということです。この点、今後新しくWindows11のパソコンを買おうと思っている方はご留意ください。

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