カメラ万年初心者の私から真の初心者へのアドバイス・特に子供写真を撮る場合

私が一眼レフカメラを初めて買ったのはかれこれ14年ほど前。2008年くらいだったと思います。まだミラーレスカメラなんて無くて、ミラーありのCanon機でした。

その頃から特に「趣味です」と言えるほど真面目にのめり込むわけでもなく、当然写真の腕が上達するわけもなく、そのくせ機材収集癖があって今ではボディもレンズもコンデジもそこそこの数を所有しています。しかし機材がいくつあろうが写真が下手なものは下手で、また家族写真(というか子供の写真)しか撮らないので、似たような感じの写真ばかり数十万枚も撮り貯めています。

前置きが長くなりましたが、要するに私は典型的な万年初心者であり下手の横好きなのです。

いわゆる上手な写真とか、芸術的な写真とか、そういうものとは縁遠いのです。だから私ごときが他人様にアドバイスできることなんてほとんどありません。でも、子供の写真ばかり撮っていたから、「子供を撮るならこれだけは気を付けて!」ということは経験則でいくつか言えます。失敗をたくさん重ねたからこそお伝えできる、「ベテラン初心者」から「真の初心者」へノウハウを伝授します。

おしゃれな写真を…とかいう以前に、失敗写真を減らしましょう!

なお、中・上級者の方にとっては当たり前すぎる内容 or そんなの間違ってる!と思われる内容もあるかもしれませんので、ここから先は読まなくて大丈夫です(笑)。※なるべく初心者にも分かりやすくなるよう、細部はあえて端折ったり、あえて説明を省いたりしてます。

万年初心者だからこそ分かる、初心者に気を付けて欲しいポイント

一番大事なことを最初に書きます。

ブレ写真をなくしましょう!

何を当たり前のことを言うんだ、と思ったかもしれません。

しかし、私はいまだに不注意でブレブレ写真を量産してしまうことがあります。写真がブレてしまうと、せっかく子供がいい笑顔になってくれようが、ピントがバッチリ合っていようが、構図が最高だろうが、全てが台無しになります。だってブレてるんだから。輪郭とかがちょっと甘くなったな~くらいならまだしも、誰の顔だか分からないくらいブレちゃうことすらあります。意図的にブレを発生させる場合以外は、ブレなど一切無いのが理想です。

ブレには二種類あります。一つはいわゆる「手ブレ」。カメラをしっかり固定して構えることが出来なかったりすると発生します。

もう一つは「被写体ブレ」。たとえば子供が素早く走り回っているところを撮影するとブレたりしませんか? それが被写体ブレです。

手ブレを抑える方法

手ブレを抑える方法として、よく「脇をしっかり締めてカメラを構えましょう」とカメラ雑誌などに書いてあったりします。しかしこれね、昔から私は疑問なんです。これ、痩せてると物理的に無理なんです。私はすごく痩せ型の体型なので、腕と体の側面がくっつくくらい脇を閉めようとすると、右腕と左腕の肘から手首の部分が非常に接近してしまう。すっごい窮屈な体勢になってしまい、レンズのズーミング操作なんかでは両腕(両肘?)がクロスするような感じになってしまうことも。

言葉で説明するのが難しいのですが…伝わりますかね? まあとにかく脇を閉めてカメラを構えるのって、ガリガリに痩せてると難しいんですよ。

もう一つの手ブレ抑制方法は、レンズやボディの手ブレ補正機能に頼ること。4段分とか5段分を補正!って機能を謳ってたりしますよね。しかしこれも過信は禁物で、スペックで謳われているほどの効果はあまり実感できないな~と思うことが多々あります。

三脚を使えば原理的に手ブレは発生しません。厳密にはカメラの重さ、三脚の重さや強度、そして風の強さなどによっては三脚を使用していてもブレてしまう可能性はありますが、基本的には手ブレの心配はなくなる。ただし次項で述べる被写体ブレを防ぐには三脚では全く効果ありませんので、ご注意ください。

被写体ブレを防ぐ方法

続いて、被写体が動いてしまうことによる被写体ブレ。

これを防ぐのはシャッタースピード(SS)を速くするに尽きます。被写体が動いてしまうより速い速度でシャッターを切ってしまえばいいわけです。カメラに「スポーツモード」というのが搭載されていることも多いかと思いますが、あれを選ぶとたいてい屋外など明るい場面では1/2000秒とか1/4000秒みたいな高速SSになるようにカメラが設定を調整してくれますね。これだと被写体がピタッと止まってくれます。全速力で走っている人を撮影するときでも、ブレにくくなるわけです。

この高速SSは前述の手ブレにも有効です。カメラのホールドが甘くてシャッターボタンを押すときにカメラが微妙に揺れちゃってブレ発生!という場合でも、SSが十分に速ければブレにくくなります。

シャッター速度に気をつけよう!

というわけで、初心者はできるだけシャッタースピードが速くなるように常に心掛けたほうがいいと私はアドバイスします。これで手ブレと被写体ブレの両方を減らしやすくなります。

じゃあ、いつでもスポーツモードにしておけばいいのか? あるいはシャッター優先モード(CanonならTvモード、SonyならSモード等)にして、1/2000秒とかの高速SSを常に選んでおけばいいのか? と思いますよね。ところがそうすると、暗い室内など光の条件が悪い環境では、画質が超絶悪くなってしまいます。

カメラが自動で露出(=写真の明るさ、と考えてください)を決める仕組みについて詳しいことは各自ググって欲しいのですが、シャッター優先モードで高速SSに設定してしまうと、カメラは自動的になるべく絞りを開けようとしたり、ISO感度を上げようとしたりします。絞りは使用レンズの開放値が限界ですので、限界まで開けても光が足りなければISO感度を上げます。このISO感度が上がれば上がるほど画質はどんどん落ちていきます。非常にノイジーになります。

しかしノイジーであってもブレるよりはマシ、と私は強く提唱したいです。

私もかつてはISO感度を下げることにばかりこだわり、「子供の成長記録なんだから、画質が大事だ!」と思ってました。しかし後で写真整理した時によく見てみたら、ブレてる写真の多いこと多いこと。Lightroomでパソコンに撮り込んだ時点でのそこそこの大きさのサムネイルでは気づかなかったけど、1枚を全画面表示してみるとこれがまあ見事にブレてる写真ばかり。

ブレちゃってると、もう画質もクソもありません。ブレてたせいで残念な思いをしたことが何度もあります。二度と取り戻せない子供の成長記録を失敗した後悔の念でいっぱい。

具体的な推奨SS:室内で

というわけで、画質が下がるリスクを取ってでも、なるべく高速SSで撮影してください。とは言っても、室内で1/2000秒なんかで撮るのはさすがに画質が破綻しまくる可能性がありますので、やめましょう。

具体的には最低でも1/125秒。できれば1/250秒より早く設定できると安心です。

絞り優先モードはSSが遅くなりやすいので注意!

私が(特に超初心者の頃に)ブレブレ写真を量産してしまった理由の一つには、絞り優先モード(Avモード、Aモード等)があります。カメラ雑誌などには「初心者はAモードで絞りを変化させ、ボケの変化を楽しみましょう」みたいなことが書いてあることが多かった。それで常にAモードにして露出はカメラ任せにしてたのです。

そうすると、たいていのカメラは「なるべく画質が良くなるようにしよう」という方向で動作します。具体的にはISO感度を上げるよりもまず出来るだけSSを遅くしようとします。室内では1/60秒とか1/30秒とかにされちゃうことが多いですね。私はこれを「絞り優先モードの罠」と呼んでいます。1/30秒だと、子供をいくら撮ってもブレまくります。子供ってじっとしてないですからね。1/30秒だと、手ブレ発生率も被写体ブレ発生率も、どちらも非常に高まります。危険です。

私はいまだにボケ具合を調節するのに専念するあまり、この「絞り優先モードの罠」をうっかり忘れてしまい、1/30秒とかで大量に撮影して、後でパソコンに取り込んだときに気がついて泣きたくなることがたびたびあります。あなたもくれぐれも絞り優先モードの罠にご注意ください。

カメラによっては設定で「絞り優先モードにおけるSSの下限」などを決めておける機種もありますので、その辺も上手く活用してみてください。

フラッシュでSSを稼げる…けれども

フラッシュ(ストロボ)を使えば光量を補えますので、室内でも高速SSを使えたりします。しかし、フラッシュ使うと「いかにもフラッシュ使いました」という色味になっちゃったり強い影が出ちゃったりして、イマイチですよね。上級者の方々はバウンスという技を使ったり、光を拡散させる道具を使ったりするわけですが、我々素人はそんな面倒くさいことをいちいちやってられませんね。そもそも一眼カメラにはフラッシュがついてない機種が多いですから、別途フラッシュを購入しなければいけません。フラッシュを持っている初心者はあまり多くないでしょう。

コンデジなら本体にフラッシュ付きが多いですが、これもそのまま使うと「いかにもフラッシュ」な写真になります。なので、私はフラッシュを指で持ち上げて天井方向に強制的に向かせて、天井に光をバウンスさせて撮ったりすることもあります。

ピントに気をつけよう

ピンボケ写真もなくしましょう!

ピント(フォーカス)について。ピントをミスると、いわゆる「ピンボケ写真」となります。こちらもブレ写真と同じくらい初心者がミスしやすい点です。これもブレ写真と同じく、せっかく子供がいい表情をしていてもピントが外れてピンボケ写真となっては意味がありません。「高級レンズのとろけるような背景ボケがいいんだ!」と言って肝心の被写体までボケてたら本末転倒ですよね。

皮肉なことに、高級カメラ(≒センサーサイズが大きいカメラ)や、高級レンズ(≒F値が小さな明るいレンズ)になればなるほど、ピンボケ写真を生み出しやすいと言えます。理由は「被写界深度が浅くなるから」です。この被写界深度の浅さのおかげで、背景を大きくボカしたりした「いわゆるプロっぽい写真」が撮れるわけなのですが、素人は逆にそれのせいで意図しないピンボケにつながったりします。詳しくは「被写界深度」でググってください。

ピント合わせ自体はカメラのAF(オートフォーカス)機能が優秀になってきましたから、カメラの操作方法に習熟していれば後はAFお任せでそこそこなんとかなります。しかし高性能機種になればなるほど逆に操作や設定が難しくて、意図したのと違う被写体にAFが持って行かれてしまうこともありますので、これは練習と研究を重ねないといけません。

絞り値(F値)の決め方

それから絞り値の設定が不適切なためにピントが合わずにピンボケ写真となってしまうこともあります。センサーサイズが大きくなればなるほど、適切な絞り値を決めることが初心者には難しくなってきます。特にフルサイズ機は厳しい。私はいまだに何度も失敗します。撮影時に小さなファインダーで見てる分にはピントが合ってると思ったのに、後でパソコンの大画面で見てると思った人物の顔にピントが合ってない!ということが多々あります。

フルサイズ機は被写界深度が浅いため、特に明るいレンズ(=開放絞り値が小さいレンズ)と組み合わせると、ピント合わせがかなりシビアになります。単純に絞って行けばピントの合う範囲は広がっていくわけですが、環境の明るさ、カメラと被写体との距離、複数の被写体同士の位置関係(たとえば特定の子だけが前に出てきちゃうとか)などなど変数がたくさんあり、しかもリアルタイムに状況が変わっていく。適切な絞り値をその場で迅速に決めるのは至難の業です。

フルサイズ機でレンズの絞りもF1.4とかF1.8とかにして被写界深度を浅くし、「子供の目にだけピントを合わせて他は滑らかにボカそう!」というのをやりたくなります。バシッと決まるとプロが撮ったみたいなカッコイイ写真になります。しかしこれもすごく難しい。だって子供はピタッと静止してはくれませんから、ほんの数mm動いただけでピントがずれてしまい、悲しいことになります。鼻の頭にピントが合って目はボケてたり、あるいは目より後ろの耳とかにピントが合ってたり。

極端な話、F11とかまで絞ってしまえばピントが外れる恐れは減りますが、そうすると先に書いた「SSを速くし過ぎるとISO感度が上がって画質ダダ下がり」と同じく、「絞り過ぎると ISO感度が上がって画質ダダ下がり 」な状態になるわけです。また、撮影の意図によっては背景を大きくボカしたい場合もあるわけで、悩みます。

しかし、こちらもブレ写真の場合と同じく、ボケさせようと意図してないのにボケちゃってたら、画質もクソもありません。というわけで、確実に人物の顔にピントが合った写真を撮りたい・絶対にボケさせたくない、ということを優先するなら、絞りは出来るだけ絞りましょう。

フルサイズセンサーの場合、最低でもF8、できればF11まで絞っておけば無難でしょう。それ以上絞ると、ISO感度問題以外にも別の問題(回折現象)も発生してきます。その辺は専門的過ぎて難しいので、初心者はそこまで気にしなくてもいいでしょう。とりあえずフルサイズならF8~F11くらい、1インチコンデジならF4.0くらいにしておけば、まずまずピンボケ写真の心配を減らせるでしょう。

これも繰り返しになりますが、暗い室内で絞ると他の部分(SSやISO感度)にしわ寄せが行って、ブレが発生したり画質が悪化したりしますので、これもバランスが大事にはなってきます。この辺は経験を積むしかありませんが、とにかくボケさせたくない写真(親戚家族そろっての記念写真とか)は絞りめにする(=F値を大きくする)傾向にしておくといいでしょう。

とにかく撮りまくろう

次に大事なことは、「とにかく撮りまくる」です。特に子供を撮影しているなら、「カメラをしまってある箱から取り出すのが面倒だな…また明日にしようかな」と思わないことです。そうやってどんどん億劫になっていき、子供は成長してしまって二度と取り戻せない時間を失うし、カメラはホコリをかぶっていくしで、何もいいことがありません。

かく言う私も最初の数年はカメラを後生大事に保管ケースに入れて、ホコリや傷から守ってました。しかし、厳重に保管すればするほど、出し入れが面倒くさくなってきて、だんだんケースから出さなくなってきてしまうのです。

つまり子供の写真を撮る機会をたくさん失ってしまった。これは私は今でも後悔しています。気軽に撮れるコンデジは常に机の上に置いておいたのでそれでたくさん撮りましたが、一眼カメラは大事に保管してたので持ち出すのを面倒くさがって結局宝の持ち腐れ。実に無駄なことをしたと反省しています。

カメラを大事にしまいこむべからず、雑に扱おう!

この教訓をもとに、ある頃からカメラやレンズをいちいち丁寧に毎回ケースにしまうことをやめました。今やその辺に適当に放置してたり、せいぜい布をかけてホコリ付着を防いでおく程度なものです。LレンズだろうがGMレンズだろうが、かなりテキトーに管理するようになりました。

でもやってみて分かったのですが、特に何も支障ありません。よっぽどのことがない限り、そのせいでカメラやレンズが故障したり大きな傷がついたりなんてありえません。

それよりも撮影機会をロスすることのほうがはるかに大きな損失です。繰り返しますが、子供は日々成長していき、今日という時間は二度と戻ってこないのです。ケースから出したり準備したりするのが面倒なら、いっそのことむき出しのまま手に取りやすいところにゴロンと放置しておくのがベストなのです。

私は長年かけて失敗を重ねた結果、そういう「カメラ放置スタイル」にたどり着きました。そのおかげで気軽にカメラを持ち出すことが増え、良いシャッターチャンスに巡り合える確率も高まりました。ですので、あなたにも「カメラを大事にしすぎるな」をオススメします。

ケースにしまいこむよりも通気・通風は良くなるので、カビ対策にはむしろ室内にむき出し放置のほうが良いとさえ思っています。

勢いで書いてしまいました

深夜に勢いで雑に書いてしまったので「何言ってるか、ちょっとよく分からない」かもしれません。でも「いつか書こう」と思ってるうちにだんだん面倒くさくなって書かなくなることが多いので、思い立って熱いうちに書いておきました。乱文乱筆でもいいからすぐ伝えなければ!っていう。

本当に子供の幼い頃の写真って、撮り逃したら二度と取り戻せない瞬間ですので。