SwitchBotの屋外カメラ3MPをさらに買い足し

カメラ

前回の記事で「屋内用カメラ3MP」と「屋外用カメラ1080p」を買ったことを書きました。

今回、屋外用カメラがさらに高解像度になったと謳う「SwitchBot 屋外用カメラ3MP」を追加で購入しました。これで屋外用カメラが2台体制になりましたので、比較したレビューを書きます。

本当に解像度が変わった?

まず映像をざっと見た感想としては、「本当に高解像度になったんかい?」という素朴な疑問。パッと見、1080pカメラで撮影した映像との差が全く分かりません。

アプリのスクショ機能で撮った静止画を比べて見ても大差ない。なんなら、拡大して見たら、1080pで撮ったスクショ静止画のほうがやや精密にすら見える。2台のカメラを横並びに設置して、遠く(カメラから同じ距離)にある車のナンバープレートなどを拡大して見てみると、1080pで撮影した画像のほうが明らかに読み取りやすい。なんで???っていう疑問。

そもそも「アプリ内のモニタ映像をスクショ」じゃなくて普通にカメラで「撮影」した写真が欲しいんですが、そういう撮影機能はないんですか?という疑問も。「アプリを通してスマホで見てる映像をスクショ」と「カメラで直接撮影」って、同じものじゃないと思うんですけど…。

まあでも、スクショされた画像の解像度を見ると一応「2304×1296」ピクセルという数字にはなっています。しかし先述したように、1080Pカメラ(1920×1080ピクセル=2MP)で撮った画像と見比べてみても大差ありません。

ナイトモード(赤外線撮影)をオフにした時に衝撃の事実!

ナイトモードが「オート」になってると、光量の少ない夜間は自動的に赤外線撮影モードになります。つまり白黒映像になります。しかし、うちの庭は明るいガーデンライトを多数設置してあるので、試しにナイトモードをオフにして夜にカラー撮影してみました。すると驚愕の事実が!

なんと、1080pカメラの夜間カラー映像(ナイトモードOFF)は、かなり綺麗(昼間に近いくらい)に映し出されているのに対し、3MPカメラのほうはノイズてんこ盛り! カメラに詳しい方ならご存知かと思いますが、ISO感度を上げていくと粒状ノイズがどんどん増えていきますよね。あれです。屋外用3MPカメラの映像はもうノイズ全開のザラザラで、ひどい映像になります。

どうしてこのようになるのかは、「解像度の高さ」で一応の説明はつきます。仮にこの2台ともセンサーサイズが同じである場合、画素数が増えれば単純に1画素あたりの受光量が減る。すなわちノイズが増える。これはカメラ知識がある方なら周知の事実です。つまり、今回新しく導入した3MPカメラは1080pカメラよりも高解像度なのだから、夜間で高ISO撮影になればノイズが相対的に増えるのは当然なのです。

しかし! 先述しましたように、昼間に撮影した映像を見る限り、そもそも3MPカメラは1080pカメラと比べて高解像度になった感じがしないんです。1080pカメラで撮った映像と大差ないか、なんなら場合によっては解像感に劣るとも感じる結果に。

また、3MPカメラの夜間映像(ナイトモードOFF)は、ガーデンライトの周辺が完全に白飛びしてしまっています。いわゆる露出オーバー状態です。やはり、かなり(異常なレベルで)高ISO感度になっているということが推測されます。ISO感度をオートだけでなく任意に設定できるようになれば、この問題は改善できる可能性があるでしょう。

今のところ1080pのカメラのほうが良さそう

このように、少なくとも私がテストしてみた限りは1080pカメラのほうが総合的に見て画質が良いです。価格も少し安いし。特に暗めの状況でもカラー映像を撮りたい場合は、3MPカメラよりも、明らかにSwitchBot屋外1080pカメラのほうが良いでしょう。

追記:なんか不具合多い

この屋外用3MPカメラ、なんだか不具合が多いです。先述した夜間のISO感度設定がおかしいこと以外にも下記の問題が。

まずWi-Fiがたびたび途切れる。アプリ上でカメラが「オフライン」と表示されちゃう。ルータから遠いせいかと思ってルータの目の前(1mくらいの距離)に設置してみましたが、それでもダメ。つながったり途切れたり。したがって防犯カメラとして全く使えません。

状態を示すLEDの表示もおかしい。ときどき何の操作もしてないのに緑ランプ点滅を繰り返してみたり。

さらにさらに、電池の減りが異常に速い。先に買って設置して日に何度も撮影をしている屋外用1080pカメラは充電残量がまだ50%以上あるのに、後から買って満タン充電し、しかもほとんど撮影もしてない屋外用3MPカメラはなぜかもう残量が40%を切っている。明らかにおかしい。

たまたま不良品個体をつかんでしまったのか、それとも屋外用3MPカメラの仕様自体に問題があるのか…。

2024年6月3日追記:ファームアップしたけど相変わらず不具合連発

先日、屋外用3MPカメラに「V3.1.31」へのファームウェア・アップデートが降ってきたので更新しました。

上記画像の通りの内容です。やはり私が先日指摘した通り、電池残量がみるみる減っていくのは不具合だったようです。その他いくつかのバグ修正を行ったとのこと。

で、このアップデートを適用した結果は…、「まだまだ不具合多いですよ!」という感じです。

電池容量が異常な速度で減っていく件はたしかに改善されたように見受けられます(それでも屋外用1080pカメラと比べるとやっぱり減りが速いようですが)。

また、夜の撮影において異常な高ISO感度(と思われる画質)になってしまう問題も修正されたようです。ナイトモードをOFFにしてガーデンライトで明るく照らされた夜間の庭をカラー撮影した時に、以前はライト周辺が白飛び(いわゆる露出オーバー状態)し、画像全体がノイズ満載でひどい画像でした。それが解消され、綺麗な映像になりました。つまり異常に高くなっていたISO感度設定が、適切な感度に設定されるようになったと推測されます。

ただし、それでもやっぱり3MPカメラよりも1080pカメラで撮る夜間カラー映像(ナイトモードOFF)のほうが画質が良いです。色の再現度が高いというか。3MPカメラでナイトモードOFFにして撮ると、全体的に白っぽくて色が薄い感じです。やっぱりセンサーサイズが小さいので3メガピクセルは無理があるのかもしれません。もちろん、どちらのカメラにせよ、ナイトモードOFF時にはガーデンライトの光が届かないところは真っ暗に映ります。

そして、今回のバージョンにおいてもまだ以下のような不具合があります。

  • 充電してないのに「充電中」の表示がずっと続く
  • 頻繁にルータとの接続が切れてオフラインになる不具合は直らず(Wi-Fiの信号強度は100%であるにも関わらず)
  • 解像度(画面の精細感)が1080p屋外カメラと比較して大差ない件も相変わらず

今のところ私が気づいた不具合・不満点は以上の通りです。依然として3MPカメラではなく1080pカメラのほうが安定稼働しておりますので、個人的には1080pカメラを推します。

2024年6月14日 追記

矢継ぎ早にバージョンアップが降ってきまして、現在うちの個体のファームウェア・バージョンは「V3.1.32-1.0」となりました。

やっぱりまだSwitchbotアプリでバッテリーの充電残量を確認したときの表示に不具合がありまして、いくら使用しても残量数字が減っていきません。「充電中」の表示がずっと続くという不具合は直ったように見えますが、残量の数字がずっと変わらないバグは継続中です。

動きが遅すぎる日本企業と違ってバンバン素早くファームウェアを改善していってくれるのは良いのですが、これは裏を返せば、ロクにテストもせずに製品を発売して、ユーザーを実験台&テスター代わりに利用している、とも言えますね。セキュリティ関連製品は信頼性も大事ですので、その辺の姿勢はもうちょっと改めて欲しいかなと思います。

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