スマホを使っていると、不愉快な広告が多いですよね。アダルトな内容のものや、毛穴がどうこう・歯の黄ばみがどうこう…みたいな怪しい広告。
現状、あれを効果的に遮断する方法が無い。
よく挙げられる対策はどれもダメ
・標準ブラウザ(Chrome)の広告などに関する設定を変えろ → 論外で話にならない。
・広告排除を謳うブラウザなど → それ自体の信頼性が疑問(技術的には、ブラウザ提供企業が秘密裏にユーザの通信内容などを盗もうと思えば、いくらでも盗めるはず)。
・広告排除アプリ、アドブロック機能など → 上記と同じく、そのアプリや提供企業自体を100%信用できるものでないと、危ない。
・hostsファイルをいじる系 → 詳細は省くが、完璧にやろうと思うと端末のroot化が必要っぽいので、リスクが高い。そもそも導入作業が簡単ではなく知識も必要で、多くの人々に勧められない。
現状で可能な最善はDNS変更
というわけで、今のところ簡単かつ一番安全性が高そうなものが、DNS設定を変えること。根っこの部分からごっそり影響を与えるので。
その中でも、信用できそうなCloudflareが提供している「1.1.1.1 for Families」というものが最も安全そうなので、試してみました。
1.1.1.1 for Familiesの設定方法 – Togetter [トゥギャッター]
https://togetter.com/li/1658923
上記サイトを参考にしながら、Pixel 7aのネットワーク設定画面にてプライベートDNSを「family.cloudflare-dns.com」に設定してみました。
きちんと設定できたかどうかは、 https://1.1.1.1/help にアクセスして確認可能。
で、試してみた結果、いわゆるアダルトサイトなどを閲覧しようとすると「アクセスが拒否されました」と表示される。これは成功です。
しかし、普通のサイト(たとえばゲーム攻略サイト等)に大量に表示されるアダルトな広告には全く変化なし。堂々と表示されています。つまり、「1.1.1.1 for Families」は、問題あるサイトそのものへの直接アクセスは遮断できるが、広告は全く防げないようです。
インフラ提供企業や政府が本腰を入れて対策すべき
うーん、残念。子供に持たせるスマホでは、アダルトサイト等への直接訪問はもちろん論外として、一般サイトに表示されるアダルトな内容の広告も表示させたくないのですが、それは今のところ難しいようです。
というか、これってGoogleが責任もって遮断・制限すべきなのでは? もちろん広告そのものは、無料でサービスを提供するためには、あって然るべきです。しかし、現在の野放し状態はまったくもって不健全。アダルト、ギャンブル、詐欺(金融や健康、悩み解決系など)などの広告が野放しで、子供でもすぐに閲覧できてしまう状況は明らかにおかしい。
もっと言えば、政府が立法して対策すべき大問題なのでは? 今では子供も早くからスマホを持つ時代になってきています。一刻も早くこの「不愉快な広告を遮断できる」制度の確立が望まれます。何年も前からこのような不愉快な広告を嫌うユーザの声がネットには溢れているのに、それが理解できる政治家はいないのでしょうか?
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