MFクラウドの値上げがエグすぎるので乗り換え先を比較検討

ネット&デジタル

Money Forward(MF)クラウド。会計や給与計算などのバックオフィス業務に関するソフトをクラウド提供しているサービスです。以前からたびたび強烈な値上げを繰り返してきましたが、2025年6月1日にさらにエグすぎる価格改定が来るようです。

料金体系の一部改定について(改定日:2025年2月1日および6月1日) | マネーフォワード クラウドの料金・プラン管理サポート
https://biz.moneyforward.com/support/plan/news/20241010.html#ttl04

3人いる会社の場合、月額5,980円

スモールビジネス・プランは、現在の月額3,980円が、2025年6月からは月額5,980円(税抜き)と大幅値上げ! エグい! エグすぎる!

そして「ひとり法人プラン」なるものを新設し、そちらを月額3,980円という設定にする、と。

  • ひとり法人プランは1人のみ、月額3,980円(税抜き)。
  • スモールビジネスプランは3名まで、月額5,980円(税抜き)。
  • ビジネスプランは人数制限なし、月額7,980円(税抜き)+人数に応じた従量料金。

何でしょう? この極端な刻みは!? 1人・3人・無限、って。見たことない刻み方。
普通の感覚から言えば、「10人まで・100人まで・それ以上~」くらいの刻みが、3つに分けるならば一般的かな、と。

この料金設定、「小規模零細企業にとってはそこそこ痛い出費、大規模企業にとっては痛くも痒くもない激安価格」という感じでしょうか。

なんか、いろいろ建前や言い訳を書いてますけど、要するに「零細企業は儲からなくて面倒臭いからMFを使うな、ビジネスプランの客だけ残ってくれ」と言ってるのに等しい料金設定ですね、これ。成長見込みのないスタートアップとか、家族経営みたいな零細企業にはなるべく使って欲しくない、と。暗にそう言っている、私はそう解釈しました。 あのー、ね。すごく…ね、意図を感じる料金設定ですね。強い意図を。もちろん先方だってボランティアでやってるわけじゃないので、儲からない客を切りたい気持ちはよく分かります。

ただね、なんかね、やってることがあれとそっくり。Evernote。完全にEvernoteなムーヴです。

バックオフィス業務の乗り換え先を探す

というわけで、乱暴な値上げのやり方で辛くなったので、他社のサービスに乗り換えようと思っています。

マネーフォワード クラウドは豊富な機能がたくさんあるけど、正直、小さい会社にとっては「会計・給与・年末調整」くらいしか必要ないし。会計機能に関してはやっぱりまだまだインストールするタイプのスタンドアロンソフトの快適さ・使いやすさには勝てないし(金融機関やクレカのデータと連携できる点は強みですが)。

MFの他の機能も一通り試したことあるけど、かえって手間が増える感じで利便性を感じず、使うのをやめた。小規模企業的に見ると、全部入りパックで高価格を請求されても、割に合わない。必要な機能だけ使って、その分だけ支払いたい。社員数が多い企業にとっては、すごく便利なサービスが揃っていると思います。

で、まあMF側の姿勢としては小規模企業には出て行ってもらいたい方針であるように感じたので、出て行きます。

KING OF TIMEまたはフリーウェイが良さそう?

調べてみると、無料または低価格のクラウドサービスやスタンドアロンソフトもたくさん選択肢があります。ChatGPTなどAI各社のDeep Researchに調査レポートを依頼して、さらに自分でもググって比較検討してみました。

※会計経理などいろいろありますが、今回は特に給与計算サービスを重視して調べています。

フリーウェイ

さっと調べた感じでは、「フリーウェイ」シリーズがかなり良さそう。サイトをパッと見た感じ、小規模法人でもウェルカムな感じがあります。

ただ、実際に試用してみると見た目のデザインなどがあまり洗練されておらず、個人開発に毛が生えたような印象、みたいな不安感はあります。データ預けても大丈夫かな?という勝手な不安が募ってしまう。入力フォームなどの画面、UI含めた使い勝手も一昔前、いや二昔前くらいのWebサービスという感じでちょっと古臭い。ここら辺はMFなどの大手企業が開発している洗練されたデザインと比べるとどうしても劣っている感じは否めません。ただ、無料でここまでの機能があるのは凄い。

また、無料版(フリーウェイ給与なら5人まで)で済む範囲での利用なら問題ないのですが、有料版が必要な範囲になると途端に各サービスごとに月額数千円の料金となるようです。そうなってくると、「会計も給与計算も何もかも全部入りパックでまとめて月額いくら」という形式で提供しているMFクラウドのほうがむしろお得になってくるケースも出てきそうです。

給与計算のみでいいなら、有料版で月額1,980円(税抜き)。年末調整やe-Tax・eLTAXでの電子申告に必要なファイル(XTXファイル、XMLファイル)も追加料金なしで出力可能とのこと。ただ、月額約2,000円という設定がちょっと微妙。その金額を払うのであれば、後述するジョブカンやKINF OF TIMEなどの大手サービスでも同等価格またはそれより安かったりしますので、だったら大手を選んだほうがいいのでは?という気がします。

ジョブカン

ジョブカンシリーズも一見するとかなり良さそうですが、無料版では年末調整機能が使えないなどの制限があり、基本的にはMFと同じように「本音はなるべく大企業だけに使って欲しい、小規模企業はあまり歓迎してない」感が見え隠れします。

ただし、ジョブカン給与は有料プランでも基本料金がなく、純粋に従量課金のみの1人あたり月額400円。なので、3人なら月額1200円…と思いきや、「月額最低利用料金は2,000円(税抜)となります」との注意書きが。つまり、少人数かつ給与計算しか使わない場合であっても最低2,200円(消費税10%込み)は毎月払わないといけないわけです。しかし6月からは月額5,980円(税抜き)に値上げするMFと比べれば、給与計算だけしか使わないのであれば、だいぶ安く済みます。

デザインやUIなどもMFと同じく大手の洗練された雰囲気があります。

有料版なら年末調整は可能で、e-Tax・eLTAXでの電子申告に必要なCSVファイルを出力できるようです。

【参考リンク】給与支払報告書と源泉徴収票の電子申請用CSVを出力する – ヘルプ|給与計算(ジョブカン)

ジョブカン会計は3名までのスタートアップ・プランなら月額2500円(税抜き)ということで、小規模企業にとってはMFよりやや有利。しかし、やはり会計も給与もあれこれ使いたい!という場合は、料金を積み重ねていくとMFクラウドのほうが結局お得になる場合もありそうです。

給与ねっと(freee)

面白いところでは給与ねっとという完全無料サイト。

年末調整機能はありませんが、毎月のシンプルな給与計算だけなら十分に使えそう。この朴訥で単機能に振り切ったシンプルな感じは個人的に大好きです。

デザインや仕様など、どう見ても個人が大昔から一人で開発運営しているサイトのように見えますが、利用規約を見ると「フリー株式会社」との記載。えっ、あのfreee!? 利用規約は「令和3年2月28日 制定・施行」と書いてあるので、おそらく推測ではありますが、freeeがこのサイトを令和3年頃に買収したのではないかな?と。なにしろ「給与計算」でググったら広告以外のナチュラル検索結果としては一番上に来ていますので、買収する価値が十分にあるサイトです。だから多分、そうなんじゃないかなと。

ちなみにfreeeについてももちろん調べましたが、まあ内容や価格設定など、基本的な思想・姿勢はMFに近いかな、という印象があり、選択肢からは外しました。

KING OF TIME

KING OF TIMEもパッと見は良さそうです。
大手感の漂う、洗練された信頼できるデザイン。

給与計算も一人からでも利用可能で、一人たったの月額300円(税抜き)。勤怠管理がKING OF TIMEの中核機能で、そのオプション?として給与計算など他の機能も無料で利用できるイメージでしょうか。もちろん年末調整も出来るようです。

なんだか、MFなど他の大手と比べてあまりにもリーズナブルかつ条件が良すぎて何か落とし穴でもあるのかな?という不安があったり(私が何か条件を見落としているのかもしれません)。勤怠管理のオマケで給与計算機能は片手間の開発なのかな?などと勝手な印象を抱いてしまったり。そもそもウチは零細すぎて役員しかいないので勤怠管理は必要ないしなぁと思ったり。

【参考リンク】給与計算はできますか。 | 勤怠管理システム KING OF TIME(キングオブタイム)

【参考リンク】導入価格 | 勤怠管理システム KING OF TIME(キングオブタイム)

上記の価格ページを見る限り、「※最低利用人数なし、1名様からご利用できます。」とのことで、マジで!?となってます。じゃあ仮に一人社長の法人なら月額300円で給与計算も年末調整も勤怠管理もできちゃうの!?と、他の大手と比べて良心的すぎて逆にちょっと不安に。

ということで、私の中での選択肢としては今のところ一番いいなと思いつつも、悩み中。大企業もたくさん使っているようだし、おそらく無茶苦茶いいサービスなのだろうと思いますが、零細企業から見ると逆に高機能・多機能すぎて使いづらそう、というイメージがどうしてもあります。個人的にはなるべくシンプルなのが欲しいんですよね。

ただ、もうちょっと詳しく調べてみたいと思わせる料金システムです。本当に純粋な従量課金(一人300円)だけで基本料金や他の縛り条件などがないのであれば、最高に良心的な価格設定だと思います。

【参考リンク】利用料金は本当に月額300円(税別)だけですか。 | 勤怠管理システム KING OF TIME(キングオブタイム)

【要確認】KING OF TIME給与で年末調整は可能ですが、e-Tax・eLTAXでの電子申告に必要なファイル(XTXファイル、XMLファイル)が出力できるかどうかの記載は、探しましたが、明確な表現は見当たりませんでした。これがないとしたら、かなり不便です。ただ、CSVは出力できるようなので、それを使えば電子申告できる…のかな? MFクラウド給与でもe-TaxやeLTAXに取り込むためのファイルはxtxではなくcsvでの出力でしたので。

MJS(ミロク)かんたんクラウド給与

会計ソフトで有名なミロクもクラウドやっているようです。

年末調整までやれるプランだと、月額2,500円(税抜き)。従業員数は50名までいける。

いまだにWebで全部の情報を出し切らずに「資料請求がうんたらかんたら」とかが強調されてる点が昭和的に感じて、あまり好きじゃない。

価格的にも他の競合サービスと比べて競争力に欠けますね。

弥生給与Next

最安でも月額2,583円(税抜き)から。こちらも昔からの有名ブランド、弥生。ホリエモンがライブドア時代に一回買収したけど、その後にまた独立したんでしたっけ???

こちらもミロクも同じく、Webで全部の情報を出し切らずに資料請求させたがっている(≒まず先に客の情報を取りたい)感じが強めに見えるのが昭和的で、個人的にはあまり好きじゃない。

やはりミロクと同じく、他の競合サービスと比べて価格競争力に欠けます。

番外編:全力法人税(法人税申告クラウド)

ちなみに会計経理ソフトや給与計算ソフトなどに関しては各社とも一長一短ありますが、法人税の申告に関しては、全力法人税というクラウドサービスがダントツでお勧めです。使いやすく、小規模企業にも優しく、適正価格なのでコスパ最強です。税理士は要りません、これがあれば。

無料版と有料版の「間」が欲しい

各社サービスに共通することなのですが、無料版と有料版の差が激しい。

そこそこの機能で0円だったものが、いきなり、使わない不要な機能てんこ盛りで月額5,000円~10,000円、みたいな。

その中間を埋めるプランが欲しい。月額1,000円~2,000円くらいで無料版よりはちょっとだけ高機能で人数制限を緩和しましたよ、くらいの。1~5人未満の小規模企業にとっては全く使わない機能もけっこう多いし、なるべくシンプルなものに使った分だけ料金払いたいんですよ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました