Gibson LesPaul Studio 2015 Sprint Runというギターを買って数ヶ月経ちましたのレビューしてみたいと思います。
Gibson.com: Les Paul Studio 2015
ギブソンのレスポールといえば有名なギターですが、少々高価。
いろいろなシリーズがあるレスポールの中でも比較的安い部類に入るのが「Studio」シリーズです。
毎年のようにモデルチェンジしているようで、スペックも値段もその時々でかなり違いがあります。
私が買ったのは2015年のモデル、それも「Sprint Run」というさらにお得なモデルです。
通常のLes Paul 2015 Studioモデルと比べて一番大きな違いは、「G-Force」という自動チューニング・システムが搭載されているか否か。
私はこのG-Forceという比較的新しい技術はまだ枯れていない(≒信頼性が高くない)と思っています。
将来、故障したときにどうなるか?とか心配。
そもそもヘッドが重くなりそうだし、見た目もかっこ悪い。
そういうわけで、あえてG-Force無しでしかも安くなり、ネックも細めでいい感じの「2015 Sprint Run」モデルを選んで買いました。しかも某楽器店のセールで新品が税込み8万円台で買えてラッキーでした。
サウンドについて
初めてのギブソンなので普通のレスポール・スタンダードなんかと比較したわけではないのですが、さすがギブソンUSA!という感じで弾いていて気持ちがいいです。
よく言われる「レスポール=低音ゴリゴリ」という感じはなく、もうちょっとライトな響きです。むろんアンプとかセッティングによっても音は大きく変わると思いますが、VOXの安い小さなチューブ・アンプで演奏してみた限りはいい意味で軽いサウンドに感じました。ゴリゴリのHR/HMなどはやらないので、自分にとってはむしろ好都合です。
搭載されているPUは57クラシック。コイルタップによってシングルPUのような音が出せるのが売りらしいですが、自分が試してみた感じでは単純に音の線が細くなるだけといった感じ。単にパワーが弱まってブライトな響きが無くなり弱弱しい音になるだけかな~という感想です。個人的にはやっぱりハムバッカーとして使ったほうがいいと思います。
プレイアビリティについて
演奏性、触った感じはとても良いです。
細かいところを見ればけっこう雑というか荒い面も見受けられます。
しかし全体的には触っていてしっくり来る感じ。当たり前ですが、格安ギターとは全然違う感じが確実にあります。
ネックバインディングもありませんが、見た目の問題だけで実用上は全く問題ありません。
チューニングについて
チューニングの安定性についてはちょっと疑問があります。
まず第一に、ペグが敏感すぎると言いましょうか。ほんのちょっと回しただけで音程が大きく変わる。ペグを回した量に対して変化が大きいというか。追従性がすごい。良くも悪くも敏感なペグです。チューニング時に微妙な力加減が要求されます。
で、チューニングして演奏して、1日くらい置いておくと、全体的に音程が上がって(シャープして)しまっている。これはネックが逆反りに向かう力が強いのでしょうか?
これについて検索してみると、温度や湿度が関係していそう。
【参考】チューニングに関する素朴な疑問です。ギター歴30年でかなり前から現象は… – Yahoo!知恵袋
たしかに冬の間に経験したことなので、チューニングがシャープするのは当然のことなのかな?
全体的にはお得
その他、細かな部分の装飾の質とかツッコミどころは多数ありますが、逆に言えばそういう見た目にこだわらなければ非常にお得な買い物だと思います。この価格で本物のギブソンUSAギターが新品で手に入るんですからね!
ちなみに付属のハードケースも非常に立派です。
これだけで2万円以上の価値があるんじゃないかというくらいしっかりした作りで、淡いゴールドのような色も高級感があります。ただし重くてデカいので持ち運ぶには不向きですね。
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