e-Govで社会保険関係の手続きをしたときに電子交付される公文書XMLを開く方法

ネット&デジタル

e-Govというクソみたいな仕組みがあります。オンラインで行政関連の申請・届出などが出来るポータルサイトみたいなものです。確定申告なんかと違って一般的にはあまり馴染みがないかと思います。

国税庁の「確定申告コーナー」は、さすがに一般国民が大勢使っている(≒膨大な人数に監視されてる)ので年々改善されてきています(今でもだいぶひどいですが昔よりかなりマシになってます)。

しかし、e-Govおよびそこからつながる周辺サービスは、利用者が法人かつ一部の部署の人しか使わないシステムのせいか全く改善が見られず、まあ地獄とも言えるクソっぷりです。役人・官公庁の悪いところを全部かき集めて煮詰めたようなクソ of クソで最悪な使い勝手のWebサービスです。まずログインの時点でSMS認証の調子があまり良くない(詳細は今回省く)。

e-Govで社保関連の申請をする

そのe-Govでは社会保険(年金・健康保険)の各種手続きも出来ます。私は毎年の定時決定(算定基礎届)や随時改定の手続きで利用しているのですが、これがまた入力フォームから何からもう全部クソでしてね。記事中で何度も「クソ」などというお下品な言葉を連発して申し訳ないのですが、本当にもうクソ以外の言葉が見つからないくらいクソなんですよ。

話を戻しますと、そのクソみたいに使いづらい入力フォーム(従来からの物理的な紙のレイアウトを模してソックリそのまま画面上に再現した頭の悪い入力システム)でなんとか頑張って入力を終え、申請を送信します。申請内容に何かしら不備がある場合は返戻されてきてその返戻方法や返戻理由、返戻されるまでにかかる時間なんかもまあ信じられないほど超絶クソです。たとえば半角全角がどうのとかスペースがどうのとかという、しょうもない理由で却下されて突き返されてきます。

つーか、そんなの人間による手動審査ではなく、フォームからのsubmitを受け取ったシステム側で自動調整できるだろ! いやsubmitする前にJSでチェックできるやろ! 「バリデーションチェック」という概念ないんかお前ら! とツッコミどころ満載。今回はその話まで広げるとキリがないのでそこはとりあえず省きます。

電子公文書(XML)を閲覧する方法

申請が審査され、数時間~数日経つと審査結果が公文書として電子交付されます。その公文書はXMLとXSLを合わせたファイルで構成されているのですが、これがまたなかなか簡単に開けない。

まず結論から書くとInternet Explorer(IE)でXMLファイルを開けば、期待されたレイアウト(従来から紙で交付されていた通知書と同じ見た目)で閲覧することが出来ます。

しかし、他のブラウザ、たとえばChrome・Firefox・Edgeなどではそのまま開こうとしても開けません。真っ白な画面になるか、あるいは一部のテキストだけが表示されるか、あるいは文字化けするか。とにかく期待した画面が表示されません。Chromeでは「XMLビューア」という拡張機能を入れれば閲覧できるらしいですが、正直ちょっと出所が怪しい気がするので、個人情報が含まれる文書をそれで開く気にはなれません。

そもそもですね、このXMLの見た目を定義しているスタイルシートであるXSLファイルをソース表示してみると、

<META http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=11" />

って書いてあるんです。仕様の時点でIE11前提の決め打ちなんですよ。控えめに言って「あたおか」なんですよ。技術的に詳しい人なら分かると思いますが、これは「IEに対する互換性のモードの指示」。すなわちIEを使う前提なんです。

2022年にもなっていまだに「IEで閲覧してもらう前提です!」とか、役人はつくづくアホでクソだなぁと辟易しますね。

で、問題はそのIEが今年6月で完全にサポート終了することです。じゃあ、この公文書XMLを安全に開くには今後どうしたらいいか? e-GovサイトのFAQ内を探すと、「EdgeをIEモードにして閲覧しろ」とのことです。要するに根本的な解決はせず、IE依存から抜け出せないまま。やっぱりクソですねぇ。

【参考リンク】
下記ページの一番下にある「Q.Internet Explorerのブラウザ以外で、XMLファイル形式の公文書ファイルを開く方法を教えてください」を参照してください。
電子公文書 | e-Gov電子申請

役人と大企業は少しは反省してください

なぜChromeで普通に簡単に見れるようにしないんでしょうかね? EdgeをIEモードに変更して…なんて、普通のITリテラシーの人にはちょっと難しいですよ。そもそもこの期に及んでIEに依存した仕様にするなという話なんですが。

繰り返しますが、役人・官僚(および官公庁とつるんでる大企業SIer)はクソですね。この使いづらいe-Govにいったいどれだけ巨額の税金を浪費したのでしょうか? SIerはカネさえもらえればいいとばかりに、役人に言われたとおりに黙ってホイホイ作るんじゃなくて、「この仕様おかしいっすよ!」って言わないとダメじゃん。もう、どこかのベンチャー企業にゼロから作り直して欲しいくらいです。

「クソ」という品のない言葉を連発してしまい、大変失礼をいたしました。これからは上品な言葉を使うよう気をつけて参りたい所存でございます。

あなたも機会があれば、ぜひこのe-Gov関連のシステムを使ってみて、その驚愕のクソっぷりを体験してみてください。本当に信じられないほど超クソなのでストレスで体調を崩さないようにご注意ください。特に社会保険の申請、定時決定(算定基礎届)や随時改定(月額変更届)といった基本的なものでさえ気絶しそうなほど面倒かつ使いづらいクソシステムに仕上がっているのでぜひ体験してみることをオススメします。周回遅れどころか20年以上遅れてるクソっぷりです。

e-Govおよびそこからつながる各省庁のシステム、FAXという名の化石と同じくらいイカれた非効率の極みです!! なんとかして!!

クソ仕様でおなじみのe-Govさん、電子送付開始手続きでもまたやらかす
企業の経営者・社会保険事務担当者の皆様、今年の定時決定(算定基礎届)は無事に終わりましたでしょうか。 e-Govにてオンライン手続きして審査完了後に交付される公文書XMLの開き方については以前の記事で書いた通りです。 で、ここからが今回の本...

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